必要なものだけが残ったシンプル空間。女流棋士・西山朋佳さんが考える将棋に没頭できるワークスペースとは?
ワークスペースの美学

必要なものだけが残ったシンプル空間。女流棋士・西山朋佳さんが考える将棋に没頭できるワークスペースとは?

#ライフスタイル #仕事・働き方 #在宅ワーク

仕事や趣味などに気兼ねなく取り組むことができるその人だけの空間、ワークスペース。その人の考え方や行動様式が、色濃く反映される場所でもあります。「ワークスペースの美学」は、自分自身の心地よいライフスタイルを実践している方にご登場いただき、そこに至った経緯や魅力、結果として得られたものなどについて伺うインタビュー連載です。


18回目のゲストは、女流棋士の西山朋佳さん。「ヒューリック杯白玲戦」では、2025年に3連覇を達成。これまで通算4期目の白玲を獲得しており、次回防衛できれば女性初となる「棋士」の権利を得られると、近年将棋界でも注目を集めています。


そんな西山さんは、ワークスペースでどんな時間を過ごしているのでしょうか? 将棋の研究や癒やしタイムなど、日々の暮らしについてお話しいただきました。

将棋のことを考えない日はない

プライベートな部分が見えにくい棋士の世界ですが、西山さんの日常や休日の過ごし方について教えてください。

西山

対局がない日は、基本的にはパソコンの前に座って将棋の勉強をしたり、YouTubeで料理を作り続ける動画を見たり、ゲームをしたり、ぼ〜っとしたり……この部屋にいる時間が多いですね。研究室に行くこともありますが、基本的に将棋のことを考えない日はないので、完全なオフはないかもしれません。


ただ放っておくと人生が将棋一色になってしまうので(笑)、意識的に旅行するようにしています。

女流棋士・西山朋佳さん

—タイトル戦や遠征など、スケジュール管理も大変ですよね。

西山

そうですね、「このあたりが忙しくなる」と予想が立てにくいのは女流棋士・棋士の特徴かもしれません。勝ちが進めば忙しくなりますし、その勝利に比例してお仕事のご依頼も増える。またメールの返信など将棋以外の業務も自分自身で対応しています。

—お部屋には将棋盤とチェスクロック、将棋会館でも使用されている座布団が置かれています。普段からよく使われているのでしょうか?

西山

我が家で誰かと対局したり、勉強会をしたりすることがあるのですが、その時は将棋盤を使うことが多いです。アナログの対戦じゃないと掴めないような息づかいや緊張感も伝わってくるので。


最近は、オンライン対戦でもAIとの対局が増えていますが、私は圧倒的に対人戦が多いと思います。オンラインでも人と対局し、振り返りにAIを活用しています。この手で良かったのかな?とAIツールで照合し、対局を振り返りながら、自分の勝ち筋を見極めていく作業を繰り返しています。

部屋の一角に設けられた対局スペース

正座からワークチェアでの研究スタイルへ

―広くて大きなダイニングテーブルにパソコンが置かれ、コンテッサ セコンダに座って作業されていますが、いつ頃からこのスタイルに?

西山

元々は、床に正座をしてノートパソコンを使っていました。「いつかデスクワークスタイルに……」と憧れもあったので、将棋ソフトを切り替えるタイミングで、デスクトップパソコンに切り替えました。4年ほど前のことです。

—思っていたより最近なんですね!

西山

そうですね。本番が正座なので、家でも正座にするのがいいだろうと思っていたのですが、最近は“椅子対局”もかなり増えてきました。練習まで正座していたら、正直身体が持たないな……と思ったことも、切り替えた理由のひとつです。

—憧れのデスクワークスタイルに切り替えて変わったことはありますか?

西山

足の痺れを気にしなくていいのは、大きな変化ですよね。また姿勢も改善され、眼精疲労もラクになった気がします。デスクワークでも集中しやすいように、目とモニターとの距離を測ったり、フットレストを置いて正しい姿勢で作業できるようにしたり、できる限り最適な環境に整えました。


最近はモニターをアームで動かしやすくしたので、より集中できる空間になったと思います。

姿勢よく座り疲労感を軽減できるよう、デスク周りをカスタマイズ

—コンテッサ セコンダの座り心地はいかがですか?

西山

ずっと心地よく座れるところが気に入っています。首と腰の部分がS字に湾曲しているので姿勢良く座り続けられるのはいいですよね。なにより椅子そのもののデザインがかっこよくて、すごく好きです。


このワークスペースで食事も勉強も趣味の時間も済ませているのですが、いずれはダイニングと研究部屋は分けたいなと思っています。ワークスペースにはコンテッサ セコンダのブラックカラーに合わせたデスクを買って、もっとかっこいい空間を作っていきたいです。

癒しをくれるインコのまめさん。ファンの方からいただくお花や頭皮ケアでリラックスタイムも

—ワークスペースにあるこだわりのアイテムについても教えてください。

西山

色々あるのですが……お花はよく飾っていますね。これは対局後にファンの方からいただいたもの。お花があるとお部屋がパッと華やぐので、元気をもらっています。

西山

あと、女流棋士の先輩からいただいたヘッドマッサージャーも愛用品です。

—どんな時に使っているのでしょうか?

西山

対局や勉強に集中しすぎて疲労が溜まっているな〜という時に、このヘッドマッサージャーでガチガチに固まった頭皮をほぐしています。とっても気持ちいいんです。

愛用のヘッドマッサージャー

西山

あとは、家で汗をかきたいときはウォーキングマシンを使っています。

本当だ! ウォーキングマシンがある!

西山

座っている時間が長いからか「汗をかきたい」と本能的に感じることがあって、ひたすら歩いています。家の中でも気軽にリフレッシュができるので、買って良かったと思うアイテムですね。

「滑車に乗ったハムスターみたいに、歩き続けています(笑)」と西山さん

—インコも飼われているんですね。

西山

まめといいます。まめは、私の癒しですね。小学生の頃から鳥がすごく好きで、実家でも飼っていました。たまたま通りかかったペットショップで目が合ってしまい、お迎えしたんです。放鳥すると、椅子の上や肩に乗ってくれることも。


ただ、まだ若いので性別が不明でして……(笑)。

—なんと! もし写真からわかる方がいたら、教えてもらいたいですね。

西山

インコの場合、くちばしの上にあるろう膜(鼻の周りの部分)で性別を判別するのですが、最近色が変わってきて……。将来的にはつがいで飼いたいと思っているので、わかる方がいたら教えてください!

取材に驚いたのかケージにこもってしまったまめさんですが、終盤、ついに出てきてくれました。西山さんもこの日一番の笑顔!

将棋の勉強は、楽しみながらが一番

―西山さんのワークスペースは、将棋に集中できる空間と癒しの空間がバランスよく両立されていますね。

西山

10年くらい一人暮らしをしてきたのですが、ちょっとずつ自分のことがわかってきたような気がするんです。自分にとって必要なモノだけがある状態になったかな?と。


遠征で地方に行く機会が多くなるとホテル生活が中心になるので、機能とリラックスが両立しているホテルライクな空間に惹かれてしまう傾向があるかもしれませんね。

―将棋が上手になりたい人はどのようなワークスペースにしたら良いでしょうか?

西山

将棋の勉強は、本当に好きとか楽しいと思ったことを極めていくことが大切だと感じています。例えば、オンライン対戦が好きな人は、無理に棋盤を使わなくてもオンライン対戦のみでどんどん上達していけます。ご自身がやっていて楽しいと感じるのが大切で、その楽しさが成長につながります。まずは自分に合う勉強法を見つける。見つけたらそれを深める空間を作って、さらに技を磨いてほしいですね。

—今、西山さんが「極めたい」ことはありますか?

西山

AI時代では、定跡をどこまで深められたかが勝利にかなり直結します。タイトル戦を戦うようなトップ棋士たちも、徹底的な準備や研究をして将棋に向き合っている時代になってきました。でも私は、時代に逆行するようなスタイルかもしれませんが、その場その場で考えて、時間を使って、勝つ――そんな将棋に、ひとつの魅力を感じています。

あらゆる感情を揺さぶられるのが、将棋の醍醐味

―将棋は自らが負けを宣言する「投了」によって対局が終了します。日常生活の中で負けを認める機会は少ないと思うのですが、将棋のプロたちは「投了」するとき、どんな気持ちになるのでしょうか?

西山

負けを悟る瞬間はもちろんものすごく悔しいです。逆に、勝利はなににも代え難い充実感を得られます。


将棋をやっている時が、一番感情が揺れるんですよね。感情の上がり、下がりは激しいのですが、それが将棋の醍醐味なのかな?と最近は感じられるようになりました。

—たしかに、将棋でしか味わえない感情がたくさんありますよね。

西山

そうですね。一度にあらゆる感情を味わえるのが将棋の魅力と言えるかもしれません。最近は娯楽が増えて、さまざまなトレンドが日々生まれていますが、そんな中で長い時間多くの人に愛されて続けている将棋は、それだけの理由があると思うんです。ぜひ多くの方に将棋を楽しんでもらいながら、その魅力、醍醐味を感じていただけたらと思います。

Contessa Seconda
[コンテッサセコンダ]
PROFILE

西山朋佳

女流棋士

1995年、大阪府大阪狭山市出身。奨励会三段を経て、2021年に女流棋士に。マイナビ女子オープンで永世女王の資格を獲得したほか、白玲・女流王将などのタイトルを保持。棋風は「豪腕」と呼ばれる力強い攻めが特徴。

CREDIT

取材・執筆:つるたちかこ 写真:塩川雄也 編集:モリヤワオン(ノオト)

ブランド名

商品名が入ります商品名が入ります

★★★★☆

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PROFILE

山田 太郎

CO-FOUNDER & CTO

親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談に、いくら威張っても、そこから飛び降りる事は出来まい。弱虫やーい。と囃したからである。

山田 太郎

CO-FOUNDER & CTO

親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談に、いくら威張っても、そこから飛び降りる事は出来まい。弱虫やーい。と囃したからである。

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