親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談に、いくら威張っても、そこから飛び降りる事は出来まい。弱虫やーい。と囃したからである。
毎日の仕事を支えるワークチェア。座り心地や機能性はもちろん、デザインやサイズ、部屋との相性など、重視するポイントは人によってさまざまです。数ある選択肢のなかから、自分にぴったりの一脚を見つけるには、何を基準にすればよいのでしょうか。
そこで今回は、人気企画「推しチェア座談会」の第2弾を開催! 自宅でオカムラチェアを愛用する株式会社オカムラの青木佳織さん、山下桃奈さん、山田雄介さんに、それぞれの“推しチェア”を選んだ決め手や、実際に使って感じる魅力を語っていただきました。
座談会では、お互いのチェアを交換して座り比べる場面も。それぞれのチェアへの愛着が垣間見える本音トークとともに、自分に合った一脚を見つけるためのヒントをお届けします。
オカムラ社員が語る、推しチェアのお気に入りポイント。決め手も三者三様

左から、山下桃奈さんと「フィノラ」、山田雄介さんと「コンテッサ セコンダ」、青木佳織さんと「シナーラ」
—山下さんは「フィノラ」、青木さんは「シナーラ」、山田さんは「コンテッサ セコンダ」を推しチェアとして挙げていますね。それぞれの特徴を教えてください。
私が愛用するフィノラは、自動車などさまざまなデザインを手がける「イタルデザイン」とコラボしたチェアです。リクライニングの硬さを変えられたり、アームの高さや角度、幅を自由に調節できたりと高機能で、快適に使えます。デザインもスタイリッシュで、フレームの形が特にお気に入りです。
シナーラは、ワークチェアとして必要最低限の機能を搭載したコンパクトなチェアです。我が家では、リビングのワークスペースで使っています。シンプルなつくりですが、座り心地もいいんです。子どもたちも「この椅子がいい!」と取り合っています(笑)。
僕のコンテッサ セコンダは、オカムラを代表するフラッグシップモデルです。こちらもフィノラと同様に「イタルデザイン」とのコラボで、体格が大きな方でも快適に使えるグローバル基準の強度と、流れるようなフレームラインが特徴です。僕も体が大きい方ですが、どれだけ座っていても本当に疲れにくいなと実感しています。
—みなさんが今のチェアを選んだ決め手はなんでしょうか。
一番は機能性です。最初は小ぶりで可愛いものを検討していたんですけど、オフィスでいろんなチェアを試すうちに「長く使うものだから、やっぱり機能が充実している方がいい」と思うようになったんです。部屋が狭くて大きなデスクが置けないので、せめてチェアにはこだわりたくて。最終的に、リクライニングのフィット感がしっくりきたフィノラを選びました。
カラーは白にしました。ワークチェアらしさがありながら、ナチュラルテイストな部屋にも合うので気に入っています。
山下さんのお部屋に馴染む、白色のフィノラ
私はインテリアとの相性ですね。いくつか候補がある状態でショールームに行って、実物を見たら「やっぱりこれだな」と。そのうえで、帰宅後に「ARシミュレーション」 を使ってスマホ画面に映ったリビングにシナーラを配置し、サイズ感や色合いを確認して決めました。
青木さんのリビングに置かれたシナーラ
僕は、もともとコンテッサにすごく憧れがあって。オカムラに入社したときに「国内メーカーでこんなにかっこよくて、機能が充実したチェアを扱っているのか」と衝撃を受けたんです。いつかは自宅に置きたいなと思っていたので、夢が叶いました。
カラーは本体がグレー、フレームが白のものにしました。黒と迷ったのですが、自室が広くないので、存在感がありすぎない方がいいかなと。
山田さんは、コンテッサ セコンダを書斎に導入
推しチェアを導入して、在宅勤務の時間はどう変わった?
―推しチェアの使い心地はどうですか?
最高です! 私は一人暮らしで8畳の部屋に住んでいるので、ソファを置くスペースがないんですよ。でも、フィノラはリクライニングがしっかりしているので、仕事だけでなくくつろぎたいときにも使えます。疲れて帰宅したらとりあえず座って、背もたれに寄りかかってスマホをいじっています。

山下さんがくつろぎ姿勢を実演!
リクライニング機能がいいと、ソファ代わりになりますよね。コンテッサ セコンダも座り心地がものすごくいいので、僕も身を預けて本を読んだり、動画を観たりすることが多いです。そういった使い方も想定して購入時にヘッドレストをカスタマイズしたのですが、つけて大正解でした!
肘掛けについたレバーでリクライニングの固定と座面の高さ調節ができる「スマートオペレーション機能」で、ストレスなく自分の体に合わせられるところにも満足しています。

肘掛けのレバーでリクライニング、座面の高さ調節ができる
シナーラは、軽くて移動しやすいところが一番のメリットかな。リビングからロフトへチェアを移動させて仕事をすることもあるので、一人で持ち運べる重さなのが助かります。背もたれがメッシュですし、自宅用には肘なしタイプを選んだので、リビングのような人が頻繁に行き来する空間に置いても圧迫感がないんですよ。

軽やかなデザインだけでなく、運びやすいのもお気に入りポイント
—推しチェアを導入して、仕事の進めやすさは変わりましたか?
かなり変わりました。以前使っていた折りたたみチェアはすごく硬かったので、座面にクッションを置いても体が痛くなって、在宅勤務が嫌になるくらいだったんです(笑)。今はストレスがなくなって快適です。自然とデスク周りの環境を整えるようになって、集中力も上がりました。
僕も、一日中快適に作業し続けられています。何か用事があるとき以外は、立ち上がるのを忘れてしまうくらい仕事に没頭していますね。コロナ禍で在宅勤務が始まったばかりの頃は別のチェアを使っていたのですが、そのときとは集中力が全然違います。
買い直せるなら別のチェアを選ぶ? 他のチェアに座ってみて感じること
—それぞれご自身の推しチェアに愛着があるかと思いますが、もし買い直す機会があったら、別のチェアを購入しますか?それとも、同じものを使い続けますか?
僕は同じコンテッサ セコンダを選びますね。元々憧れていたチェアというのもあるし、実際に使ってみても不満が全くないんです。決して安い買い物ではありませんが、それだけの価値があると思っています。仕事でお会いした方にも何名もコンテッサ愛用者がいらっしゃったのですが、「今使っているのは2脚目、3脚目」という方が多いんですよ。
私もフィノラを気に入っているので、買い直すことはあまり考えられないかも……。でも、コンテッサはちょっと気になるかな。機能性の高いチェアのよさを知ってしまうと、使い心地には妥協できなくなる気がします。
リビングのワークチェアとしてなら、やっぱり空間に馴染むシナーラが良いかなと思います。ただ、書斎や個室に置くなら、より機能が充実したチェアを選ぶかもしれませんね。
—なるほど。せっかく異なる推しチェアを持つ方々が揃ったので、他の方のチェアと交換してみませんか?山下さんはコンテッサ セコンダ、青木さんはフィノラ、山田さんはシナーラに座ってみてください。

「シナーラ軽い!」と山田さん
シナーラはやっぱり、軽くて動かしやすい。深く腰掛けるような作りではないぶん、さっと立ったり座ったりできるのがいいですね。リビングで使うイメージが湧きました。
おお! コンテッサ セコンダは、ヘッドレストのフィット感がさすがですね。リクライニングしたらこのまま寝られるかもしれない(笑)。
フィノラは座面のクッションがふかふか! 背面がメッシュで通気性に優れているのも、いいですよね。

実物を見て、座って、自分にとってベストな一脚をじっくり探してほしい
—すでに推しチェアを見つけているみなさんに、自分に合うチェアを選ぶコツをお聞きしたいです。
実際に座ってみて、体にフィットするものが一番かなと思います。体格や好みの使用感は人それぞれ。どんなに人気のチェアでも、自分に合わないことはあり得ます。
僕は、直感的に「このデザインが好きだな」と感じるものを選ぶと長く愛着を持てると思います。とはいえ、座り心地がしっくりくることも欠かせません。ショールームやショップなどでいろんなチェアを試して、デザイン性、座り心地、機能のバランスがとれたものを見つけられるのが理想ですね。
やっぱり、実物を見て、触れてみるのは大切ですよね。ほんの数秒座るだけでは自分に合うかはわからないので、できれば長時間座ってみてほしいです。
―オカムラの個人向けサロン「Chair isn’t」では、予約すれば個室で30分、じっくり座ってみることができると聞きました。
そうなんですよ。一瞬座るだけだとどれもよさそうに感じてしまうので、ぜひ30分間試してみてほしいです。自分に合っているチェアは、ある程度の時間座ってみても座り直す回数が少ないものだと聞いたことがあります。
その目安はわかりやすいですね!

―最後に、自分に合ったチェアを見つけたいと思っている方へメッセージをお願いします。
安さ重視で使い心地や機能性が二の次になってしまう人もいますが、在宅ワークだと、ソファよりもワークチェアに座っている時間の方が長いはず。そう考えると、ワークチェアってすごく費用対効果の高いものですよね。健康のためにも、仕事の効率を高めるためにも、ぜひ体にフィットするものを使ってほしいです。
私も、自分に合ったワークチェアを導入してよかったと日々実感しています。「購入したいけれどハードルが高い」という方は、一度サロン「Chair isn’t」を訪れて実物に触れてみてください。
ワークチェアは、実用品であり嗜好性が強いという点で車に似ていると感じています。車を買うときって、乗り心地、デザイン、機能、家族との共有のしやすさなど、さまざまな観点からじっくり検討しますよね。ワークチェア選びも、同じような感覚で選ぶこと自体を楽しんでほしいです。そうやって選んだチェアは、きっと車と同じように大切な相棒になってくれるはずです。
▼サロン「Chair isn't」

山田雄介
働き方コンサルティング本部 ワークデザイン研究所

山下桃奈
働き方コンサルティング本部 スペースデザイン部

青木佳織
マーケティング本部 デマンドセンター 顧客マーケティンググループ
ライター:小晴 撮影:高橋聡(株式会社ガット) 編集:モリヤワオン(ノオト)
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