【後編】国内屈指の椅子生産工場に潜入〜オカムラのオフィスチェアができるまで〜
いすぺでぃあ

【後編】国内屈指の椅子生産工場に潜入〜オカムラのオフィスチェアができるまで〜

#アイデア・工夫 #仕事・働き方 #教育・学び

オカムラのオフィスチェアって、どこでどんな人たちがつくっているの? 前編、中編とお届けしてきたオカムラ追浜事業所潜入レポートもついに最終回。脚部分、クッション部分、座面、背もたれ部分……ひとつの椅子を構成するすべてのパーツが出揃った今回は、いよいよ「組立」の工程に入ります!

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製造の基礎を学ぶ「技術技能訓練センター」。若手はものづくりの「五輪」にも?

とその前に、私たちが寄り道したのは、工場の敷地内に併設された「技術技能訓練センター」。オカムラのものづくりの「秘密」の一端は、どうもこの施設にあるようです。全国の事業所から集まった社員が、実際にものづくりの過程を学ぶ場所……それが「技術技能訓練センター」なのだとか。センター内にある「技能教室講義室」で、今日もものづくりについて学んでいます。

選手に選ばれた若手社員はここで研鑽を重ねて高度な技能を習得し、さまざまな企業が参加する「技能五輪全国大会」に出場します。2022年には齋藤竜世さん(2020年新卒入社)が「曲げ板金」種目で銀賞を受賞しました。板金や溶接などさまざまな技術の習得に向けて励んでいるんですね。

・技能五輪全国大会

地方予選などを勝ち抜いた原則23歳以下の若者が、技能レベルの日本一を競う技能競技大会。昭和38年から毎年開催されています。

オカムラで働く人の声

技術技能訓練センターの前身にあたる、オカムラ技術短期大学出身の渡辺嘉久也さんは塗装のエキスパート。「コンテッサ」の20thアニバーサリーモデルの塗装も、渡辺さんが担当しました。「現在、追浜工場でつくっている製品は、すべて機械による粉体塗装になるのですが、私の専門は溶剤塗装なので、いまは機械での塗装が難しい試作品やアニバーサリーモデルなど、点数の限られた特別品の塗装を主に担当しています」。

ついに完成! 組み立てられるオフィスチェア

さてさて、椅子づくりの現場に戻ります。「裁断・縫製・張り」が終わったパーツは、同じ椅子を構成するプラスチックや金属パーツとともに収められ、いよいよ「組立」の工程に。これまでよりもずっと広いフロアで、たくさんの作業員が働いています。

組立ラインを流れてくる椅子に、作業員が部品を手際よく取り付けていきます。あのパーツは「この部分だったのか」などと驚いているうちに、私たちが見知ったオフィスチェアが、その全様をあらわにしていきます。

オカムラで働く人の声

色や形など多種多様なオフィスチェアを日々つくっている追浜事業所は、市場の動きや生産量に合わせて、工場のレイアウトをフレキシブルに変更できるんだとか。その役割を担っているのが、オフィス技術部の斎藤英夫さんです。「工場の整備、設計からレイアウトの設置まで、幅広く担当しています。通常は業者にお任せするところも、臨機応援に社内で対応することができる。それがオカムラの特徴であり強みなのではないでしょうか」。

自宅で使っても快適! 「異音」のないオフィスチェアを

組立が終わったオフィスチェアは、場内に設置された「機能検査室」に運び込まれ、そこで最後のチェックを受けます。外観はもちろん各機能の確認も行ない、脚部分を保護し、ビニールをかけて保護します。

近年はオフィスだけではなく、自宅で使用する人も増えているオカムラのオフィスチェア。オフィスと自宅では、音に対する感覚も異なるものですよね。それにともないオカムラでは、椅子から発生する異音に対するチェックを厳密化。二重扉で防音が施され、一般家庭と同じ騒音環境に設定した機能検査室を新たに設置しました。こんなところにも、時代やライフスタイルの変化が表れているんですね。

保護が完了したオフィスチェアは、丁寧に専用の段ボールに梱包されます。この段ボールにも、オカムラならではのこだわりが。椅子という重量のある製品を梱包し、また移動時の揺れや衝撃から保護するため二重構造になっているんです。1脚1脚、丁寧なチェックと梱包のあと、安心・安全なかたちで出荷されたオフィスチェアは、横浜にある倉庫に搬入されたのち、私たちの手元に配達されます。

全3回にわたってお届けした「オフィスチェアができるまで」。高い品質とデザイン性を併せ持つオカムラのオフィスチェアの「秘密」が、今回の工場見学を通じて解明できましたね。椅子のパーツの一つひとつが人の手から人の手へと渡り、徐々に組み上げられていく。快適かつ安全に座ることができるように想いを込めて。

CREDIT

撮影:タケシタトモヒロ 編集:OKAMURA Lifestyle Store編集部、CINRA.Inc,

ブランド名

商品名が入ります商品名が入ります

★★★★☆

¥0,000

PROFILE

山田 太郎

CO-FOUNDER & CTO

親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談に、いくら威張っても、そこから飛び降りる事は出来まい。弱虫やーい。と囃したからである。

山田 太郎

CO-FOUNDER & CTO

親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談に、いくら威張っても、そこから飛び降りる事は出来まい。弱虫やーい。と囃したからである。

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