ギャルは「見た目」じゃなくて「マインド」です! シブジョ校長・赤荻瞳さんが語る、好きを貫くギャルマインドの魅力
となりの偏愛LIFE

ギャルは「見た目」じゃなくて「マインド」です! シブジョ校長・赤荻瞳さんが語る、好きを貫くギャルマインドの魅力

#カルチャー #ライフスタイル

日々をいきいきと過ごしている人=さまざまな「好き」を探究している人にお話をうかがう連載企画「となりの偏愛LIFE」。第11回のゲストは、ギャル雑誌『egg』の元編集長であり、現在は英会話、動画制作、SNSなど、社会ですぐに使えるスキルを学びながら高卒資格をとれる「渋谷女子インターナショナルスクール」の校長を務める赤荻瞳さんです。


「一生ギャル」を座右の銘とする赤荻さんは、「自分の好き」を一直線に追い求めるなかで、派手で底抜けに明るい「ギャル」に魅了されたと言います。自身もギャルとして生きるうちに、「ギャルが持つマインド」を周囲に伝播させていきたいと思うようになったとか。


どんなときも自身の「好き」を貫く「ギャルマインド」の魅力を存分に語っていただきました。

物心ついた時からギャル。好きで満たされると人生が豊かになる

—「一生ギャル」と宣言している赤荻さん。いつ頃から「自分はギャル」だと自覚されたのでしょうか?

赤荻

たぶん、生まれたときからギャルの魂があったのかなって(笑)。記憶があるところまでさかのぼると、幼稚園の頃には「かわいい靴下を履きたい」、「髪を二つ結びにしてリボンを付けたい」とママにお願いしていました。ママもおしゃれが好きで、「こんなアレンジをしたらかわいいんじゃない」と時にアドバイスしつつ、一緒に楽しんでくれたんです。


小学生になってからも相変わらず派手なファッションが好きで、ミニスカートに厚底サンダルがお気に入りのスタイルでした。学生時代は「クラスの中で一番派手でかわいいモノを持ちたい」といったモチベーションがありましたね。

—なぜ、ギャルのファッションやメイクに魅了されたのでしょう?

赤荻

私の場合、「流行っているから好き」というわけではなく、色や柄が派手なものやかわいいものを身につけていると明るくポジティブになれるんですよね。自分を「好き」で満たすことで毎日が豊かに感じられて、人生を100倍くらい楽しめているなと感じるんです。

ギャル雑誌『egg』の元編集長・「渋谷女子インターナショナルスクール」校長の赤荻瞳さん

赤荻さんは2018年から2022年までギャル雑誌『egg』の編集長を、現在は「渋谷女子インターナショナルスクール(シブジョ)」の校長を務めていらっしゃいます。幼少期からの「ギャル魂」が、今もなお続いているんですね。

赤荻

そうですね。10代の頃に渋谷でギャルサー(ギャルのサークル)活動にハマり、高校を1年生で中退。その後、ギャルサーの先輩に誘われて広告代理店で働き、そのつながりから21歳の時にギャル雑誌『egg』を編集長として復刊させたんです。4年間、編集長を務めた後は、英会話・動画・SNSのスキルを身に付けながら高卒資格を取得する全日の通信制サポート校「渋谷女子インターナショナルスクール(シブジョ)」を2023年春に開校し、校長に就任しました。


シブジョは、私の「ギャル愛」を詰め込んだような事業です。挑戦したい女の子たちに、思いっきり「自分の好き」を楽しみながら、自分らしいキャリアを築いてほしいという想いで運営しています。

「ワンチャンいける」マインドが挑戦を後押ししてくれる

赤荻さんは自著『鬼強ギャルマインド 心にギャルを飼う方法』の中で、「ギャルは見た目ではなくマインドだ」と書かれています。ギャルと言えば派手なファッション……と認識している人もいますが、なぜ、そのように思うようになったのですか?

赤荻

2000年代頃までは、安室奈美恵さんや浜崎あゆみさんのような、みんなが憧れる「ギャルのカリスマ」がいました。でも、わたしが『egg』の編集長になった2019年当時には、アイコンとなる存在がいなくて。なぜなら、SNSが普及したことでファッションやメイクが多様化し、それぞれが自分らしいおしゃれを楽しむようになったからです。実際、かつての「いかにもギャル」なファッションをしている女の子も少なくなりました。


そうした時代背景のなかで「ギャルって何ですか?」と聞かれたら、もう見た目では判断できないなって。「じゃあこれからの時代、なにをもってギャルなのか」を考えたときに、自分の「好き」を貫くマインドこそギャルなんだということに気づいたんです。自分が大好きで自己肯定感が高く、前向きなのがギャルマインドの一番の特徴です。

—赤荻さんの場合は、幼い頃からギャル愛を貫くなかで自然と「ギャルマインド」が養われていったのでしょうか?

赤荻

そうですね。自分の「好き」に気づくアンテナがあり、それを「いいね」と受け入れてくれる環境があったから、のびのびとギャルマインドが育っていったのかなって。さらに、ギャルの友達が増えるにつれてギャルマインドがどんどん高まっていった気がします。

指先にも「好き」を詰め込む。「今のネイルのテーマはさくらんぼアイランドです!」と赤荻さん

―どんな時に「ギャルマインドを持っていてよかった」と思いますか?

赤荻

毎日を楽しく過ごせているので、いつも「ギャル最高」って思っています。何か失敗して一瞬「やっちゃったな」と思うことはあっても、ネガティブな気持ちを引きずることはありません。「落ち込んでいてもしょうがない。これから巻き返すしかない」って。切り替え能力が高かったり、果敢にチャレンジしたりするのもギャルマインドですね。


例えば、リスクを伴うことでも、ギャルたちは「ワンチャンいけるっしょ」という感じで物怖じせず挑戦します。私自身、高校中退後に19歳で広告代理店に入社したり、未経験で雑誌の編集長や高校の校長を務めたりしています。

―なんでもとにかくやってみる……ワンチャンの精神が大事なんですね。

赤荻

ギャルマインドがなかったら、「失敗したらどうしよう」と考えすぎて一歩が踏み出せなかったと思いますが、私には「楽しそう!」と純粋にワクワクする気持ちしかありませんでした。


チャレンジしてみて悩むことはありますが、そんな時はすぐ周囲の仲間に頼ります。人には得意・不得意があるので不得意な部分は助けてもらい、その代わりに得意分野でお返ししようと意識していますね。

好きに一直線な、自然体の自分を大好きになってほしい

eggの編 集長を務めていた赤荻さんは、女の子たちをギャルモデルとしてプロデュースしていましたよね。どんなふうに、他者のギャルマインドを育成していたのですか?

赤荻

ギャルの魅力は、「作り込まないこと」かなと思っています。だから、その子が一番輝くためには、好きなこと、やりたいことに対して全力で背中を押してあげるのが大切です。だって、誰もがみんなナンバーワンなのがギャルマインドだから。他人や常識と比較して判断するのではなく、その子が本当に好きって思うものを肯定してあげたい。


なので、彼女たちが迷った時に道を指し示すことはあっても、基本的にはその子が自分の力を120%出せるように引き上げるのがegg編集部の方針でしたね。

左側がegg編集長時代の赤荻さん(画像提供:赤荻瞳さん)

赤荻

モデルの子から「これどうかな?」と聞かれた時は、「めっちゃいいじゃん!」って褒めまくっていました。自分らしさを磨くのに一番大事なのは、「褒めてもらうこと」だと思います。ギャルは「ウチら」なんて言葉にも代表されるように、仲間を大切にする意識も強いんです。だからお互いを肯定しあって、気持ちを高めあうんですよね。


私自身も褒めてくれそうな人に「これどう?」と聞いたりして、いつも褒めてもらっています(笑)。もともと自分のことが大好きだけど、大好きな仲間からも「いいね!」って肯定してもらえたら、ギャルマインドがパワーアップしていきますから。

心にギャルを飼おう。ギャルマインドがあれば、もっと輝ける

書籍では、ギャルではない人こそ「ギャルマインド」を手に入れようと勧めていますね。

赤荻

今の日本社会って窮屈で暗くないですか? 一方で自分の「好き」を貫いているギャルたちは明るくて、強くて、とにかく楽しそうなんですよね。みんな自分がいつでもこの世界の「主人公」だと思っているんです。それは自己中心的やナルシストとは違って、「一人ひとりが主人公である」という考え方です。この世界において私も主人公だし、他の誰かも主人公なわけで、お互いの好きを尊重し合う姿勢があります。

赤荻さんの自著「鬼強ギャルマインド 心にギャルを飼う方法」は、ビジネスパーソンにも好評だという。

新装版(右)は、ビジネスパーソンに向けた表紙デザインを採用

確かに主人公としてのマインドを持てたら、人生を切り開くパワーになりそうです。ギャルではない人がそうしたマインドを手に入れるには、どうしたらいいですか?

赤荻

「心にギャルを飼う」のがおすすめです。自分自身のマインドをいきなりギャルのように前向きに変えるのは難しいと思うので、心の中にギャルを住まわせておいて、何かあったらその子に聞いてみてほしいなって。何か課題にぶつかったとき、落ち込みそうになったときに、「ギャルだったらどう考えるかな」と想像してみてください。


例えば、私の場合は、嫌なことがあったら「ヤバい、超ウケる!」とおもしろさに変えます。わかり合えない人に会ったら「住んでる世界が違うしな〜」と割り切り、小さなことでも何か目標を達成したら「ウチ、天才じゃない?」と自分で自分をチアしていく。ウザいくらいにオーバーな言葉をたくさん使って、積極的にセルフで応援していくことで、明るく前向きなマインドをつくれるんです。ギャルのポジティブパワーで、世界の見え方も変わるはず。ひとまず、心の中に私を飼ってみてください(笑)。
PROFILE
川村健一

赤荻 瞳

株式会社エムアールエー 代表取締役社長

渋谷女子インターナショナルスクール 校長

1996年9月6日、埼玉県生まれ。休刊となっていた女性向け雑誌『egg』の編集長に21歳で就任し、4年ぶりに復活させる。現在は、グローバル・インフルエンサーを生み出す学校「渋谷女子インターナショナルスクール」校長に就任。著書に、「鬼強ギャルマインド〜心にギャルを飼う方法〜」(SDP)。

CREDIT

取材・執筆:小林香織 撮影:小野奈那子 編集:モリヤワオン/ノオト

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★★★★☆

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PROFILE

山田 太郎

CO-FOUNDER & CTO

親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談に、いくら威張っても、そこから飛び降りる事は出来まい。弱虫やーい。と囃したからである。

山田 太郎

CO-FOUNDER & CTO

親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談に、いくら威張っても、そこから飛び降りる事は出来まい。弱虫やーい。と囃したからである。

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