親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談に、いくら威張っても、そこから飛び降りる事は出来まい。弱虫やーい。と囃したからである。
2025年3月に誕生した、“きみと一緒に成長する学習家具”がコンセプトの「mirumio」。これまでオフィス向けの家具を開発してきたオカムラの実績と、人間工学の知見を生かして、これから成長していく子どもの体に合わせて設計して作られました。
実際にmirumioを使っているお子さんは、どんな生活を繰り広げ、成長を重ねているのでしょうか。自宅に導入したご家庭にお邪魔して、その様子をうかがってきました。
今回訪問したのは、小学5年生のRさんのご自宅。小学1年生の妹Sさんも一緒に使用できるよう、身長差と年齢差がある2人が使うための学習机を探して、mirumioを見つけたそう。体にぴったりの学習机が手に入り、専用の勉強スペースができたRさん。生活と勉強の習慣にどのような変化があったのでしょうか?
自分の居場所ができたら、姿勢も勉強時間も変わった
今回お邪魔したのは、都内在住の4人家族のご自宅です。小学5年生の長男Rさんのために、mirumioのチェアとデスク(パネル付き/幅900mm)、タブレットスタンド、ブックエンド、ワゴンのフルセットを購入しました。
「息子のためによい学習机がないかと夫がずっと探していたのですが、なかなかこれならばと思えるものが見つからなかったみたいで。そんなとき、クラウドファンディング(Makuake)(※)で子ども向け学習家具が発売されたのを知って、『これがいい!』と夫が提案。私もいいなと思えたのでフルセットの購入に踏み切りました」(お母さん)
すでに学習家具は世にたくさん売られていますが、決め手となったのはこれまでの学習机にはなかったデザイン性でした。
「mirumioは一般的な学習机のようなゴツさや存在感がなく、明るく柔らかな色合いがいいなと思いました。最初からリビングに置くことを想定していたので、しっくり馴染むデザインがありがたかったですね」
※現在はOKAMURA Lifestyle Storeのみで販売中

もうひとつ、成長期の体格変化にあわせて、デスクとチェアの高さを調節できることも大きな魅力だったそう。これまで大人向けのオフィスチェアを開発してきたオカムラならではの、人間工学の知見が取り入れられた設計にも惹かれたようです。
mirumioが来るまでは、小学校受験のときから使っている小さな学習机と椅子があったそう。さすがに小学5年生ともなると身長が伸びてきたため、次第にリビングのソファで勉強をするようになったようで、「正面にテレビがあるので、家族の誰かが見始めると宿題に集中できなくなることがよくありました。やっぱりソファに座った姿勢で書いていたせいか、字が崩れて先生に『見づらい』と注意されることが多くて……」とのこと。
「小学1年生の妹も一緒に使い続けられる点も魅力でした。息子は小学5年生ですでに身長150cmを超えていますが、いずれ妹が成長していけば交代で使う場面も出てくるはず。そのときに簡単に高さを調節できるところもいいですね」とも語ります。
勉強をする時間が自然と増えた
では、リビングにmirumioがやってきてからは、どんな変化があったのでしょう? 感想を聞いてみると、「勉強がしやすくなった気がします。机の上が広いし、椅子の座り心地もすごくいい。前に使っていた木製の椅子は硬かったけど、今の椅子はクッションが座りやすいし、自分の体に合うサイズになったので集中しやすくなりました」としっかり答えてくれるRさん。

mirumioに座りながらうれしそうな表情のMさん
お母さんも、「私も子どもたちがいないときはたまに座って作業したりしています。夫も在宅勤務のときはここで仕事をしています。大人でも座りやすいし、使いやすいですね」と思わぬ良さを発見したそう。

デスク右側のタブレットスタンドには、お父さんの沖縄土産のシーサーや勉強時間を計るタイマー、消しゴムのゴミを吸い取るクリーナーなどの雑貨をレイアウト。「参考書やノートを並べたいときや、机を広く使いたいとき、机の上を掃除したいときは、右側のタブレットスタンドにいったん全部乗せておけるのが便利です」とRさんは教えてくれます。
「掃除なんて自分でするっけ?」とお母さんに突っ込まれると、「……イヤイヤだけど(笑)」と素直に答えるRくん。小学生なのに普段の掃除の場面にまで思いをはせるだけでも十分に立派です!

デスク正面のパネルには、お父さんがつくった勉強チャートを立てかけて、毎日の学習を“見える化”。「15分勉強したら1マスを塗りつぶします。できれば1日1時間と言われているけどなかなか難しい。最近は勉強したのに塗るのを忘れちゃうことも結構あります」とRさん。
学習時はタブレットを使用することもあり、学校の勉強だけでなく、アプリで英語を勉強するときもデスクの上でたくさん触っているそうです。

そんなRさんの様子を受けて、お母さんも「勉強時間そのものが増えたように思います。字もだいぶ読みやすくなり、やっぱり自分の体にぴったりする机と椅子のほうが集中しやすいんだなと実感しています」と変化を感じているようでした。

ワゴンには、Rさんだけでなく妹さんの学校から配布されるノート類やプリント類の整理にも活用しているそう。
自分がやりたいことのために、机に向かえる子になってほしい
将来の夢を聞いてみたところ、「うーん、やりたいことがまだ思い浮かばない。ゲームしているときが一番楽しいかな」と正直に話すRさんですが、現在の学校生活は充実しているそうです。3歳からピアノを習っていることもあり、好きな科目は音楽。学校では算数パズルゲーム部に所属しているそうです。
最後に、mirumioを通してどんなふうに成長してほしいのか、お母さんに伺いました。
「いずれ自分がやりたいことが見えてきて、そのために勉強が必要になる時期が来るはず。自分で計画を立てて自律的に机に向かえる子に育ってほしいなと願っています」
すでに学習習慣をきっちりと身につけているRさん。mirumioという専用のスペースができたことで、ますますその自律性が育まれていくに違いありません。
取材・執筆:阿部花恵 写真:藤原葉子 編集:桒田萌(ノオト)
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