親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談に、いくら威張っても、そこから飛び降りる事は出来まい。弱虫やーい。と囃したからである。
オカムラがオフィス向け家具を開発してきた実績と、人間工学の知見を活かし、2025年3月に誕生した子ども向け学習家具「mirumio」。実際にmirumioを使っているお子さんは、どんな生活を送り、成長を重ねているのでしょうか。自宅に導入したご家庭にお邪魔して、その様子をうかがってきました。
今回訪問したのは、miurmioを使用する6歳のMさんと、4歳の弟さん、そのご両親が暮らすご家庭です。初めての学習机となるmirumioを子ども部屋に置いたことで、「自分だけの空間」と「自分だけの時間」ができたというMさん。生活にはどんな変化がもたらされたのでしょうか?
SNSで偶然見かけたデザインに「親の私が欲しい」

一軒家の2階にある子ども部屋に、mirumioを設置したMさん。購入のきっかけは、「学習机らしくない、シンプルで軽やかなデザイン」を両親そろって一目で気に入ったことでした。「小学校入学を控えていたところで、そろそろ学習机を買おうかなと考えていたタイミングで見つけて、『これなら私が欲しい』って(笑)。大人になってからも使えそうなデザインが気に入りました」とお母さん。
もうひとつ、夫婦で共感したポイントが「人間工学」に基づいた設計です。お父さんは日頃から、Mさんのスマートフォンを触るときの猫背で崩れがちな姿勢が気になっていたのだとか。「チェアやデスクの高さが細かく調整できて、自然と正しい姿勢が身につくと知り、それが安心材料になりました」と決め手を語ります。

自分のスペースができたおかげで整理上手に
Mさんが使っているのは、110cm幅のデスクと専用チェア、タブレットスタンド、ブックエンド、収納ワゴンのフルセット。お父さんによると、mirumioと初めて対面したときのMさんは、「僕の机が来たー!」と目をキラキラさせて大喜びだったそう。

mirumioに座りながらうれしそうな表情のMさん
mirumioが家にやってきてから、Mさんの行動には変化が表れたといいます。これまでは1階のリビングにいる時間が多かったのが、今は学校から帰ったらランドセルを持って2階に行き、宿題をして、翌日の準備をする、という流れが自然にできたそう。「小学生って帰宅したらランドセルをそのへんに投げ捨てるものだと思っていたのですが(笑)、まったくそんなことがなく、自然とmirumioのワゴンに戻してくれるので助かっています」とお母さんは喜びます。

ワゴンの上段はランドセル置き場、下段は「月曜日に持っていくものセット」を置いている。タブレット学習の機会がまだ少ないため、デスク左側のタブレットスタンドはお気に入りの宝物を飾るスペースとして活用中
平日の家庭学習は、基本的にお父さんと一緒にすることが多いそう。「僕は仕事柄、平日は家にいることが多いので、学校から帰ってきたら2階に上がって、一緒にプリントを整理したり勉強したりする……というのがすっかり習慣になりましたね」とお父さん。
広々とした110cm幅のデスクは、お父さん大人と横並びになってもスペースに余裕があります。ひとりで学習するときも教科書やノート、タブレットなど、複数の道具を同時に開いておけるのが便利だそう。

もちろん、学習だけではありません。図工が好きなMさんは、自由帳に好きなことを書いたり、折り紙や塗り絵をしたりと、ひとり時間を楽しむ自分の場所としてもmirumioを活用しています。
「“自分のコーナー”という感覚があるみたいですね。好きな作品を飾ったり、自作の宝物を置いたりしているようです」(お母さん)

座り心地のいいmirumioのチェアは、4歳の弟さんにも人気です。お兄ちゃんが使っていないときは、「ぼくも!」と真似をして座りに来るのだそう。この日は、兄弟で集めた自慢のカードコレクションをデスク上に広げて見せてくれました。

学びの習慣とmirumioが未来をつくる
mirumioの存在が日常にすっかり溶け込んでいるMさんのご家庭。両親おふたりは、mirumioを通じて子どもたちにどんなことを願っているのでしょうか。
「自分だけの場所を持つこと自体が、子どもにとってかけがえのないことなんだと感じるようになりました。モノを丁寧に扱うことを学ぶ意味も含めて、大切に長く使ってくれたらうれしいですね」と語るのは、お母さん。
そしてお父さんも、大人になってからも大切なことをMさんには学んでほしいと話します。「新しい知識を身につけ、学んでいく作業は大人になってもずっと続きます。だからこそ、机と椅子に向かうことで、何かに取り組む習慣を身につけてほしいと思います」。

「弟が羨ましがって大変なので、数年後はもう1セット新たに購入することになっているかもしれません」と笑って話してくれたお父さん。
単なる学習家具ではなく、子どもの時間と空間、そして健やかな成長を支えるための暮らしの一部として。mirumioは今後も長くMさんファミリーの日常にそっと寄り添っていくことでしょう。
執筆:阿部花恵 写真:堀行丈治 取材・編集:桒田萌(ノオト)

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