仕事もゲームもこの場所で。こだわり抜いた「自分だけの城」で働くデザイナー/イラストレーター・ひのふさん
ワークスペースの美学

仕事もゲームもこの場所で。こだわり抜いた「自分だけの城」で働くデザイナー/イラストレーター・ひのふさん

#カルチャー #ライフスタイル #仕事・働き方 #在宅ワーク
Sylphy(シルフィー)

仕事や趣味などに気兼ねなく取り組むことができるその人だけの空間、ワークスペース。その人の考え方や行動様式が、色濃く反映される場所でもあります。「ワークスペースの美学」は、自分自身の心地よいライフスタイルを実践している方にご登場いただき、そこに至った経緯や魅力、結果として得られたものなどについて伺うインタビュー連載です。


12回目のゲストは、デザイナー、イラストレーターとして活躍する、ひのふさん。グラフィックデザインやWebデザイン、イラストの仕事を中心に活動しています。書籍や広告、YouTube等では、ポップで温かみのあるイラストが好評です。


引っ越して間もない自宅の一角に構えるワークスペースは、念願だった「自分だけの城」だといいます。細部にまでこだわりが詰まったワークスペースについて伺いました。

本業と副業、両方の経験をいかしてフリーランスへ

ひのふさんは、フリーランスのデザイナー・イラストレーターとして活動されているということですが、これまでどのようなキャリアを歩んできたのですか?

ひのふ

IT企業で8年ほど、アプリのUI/UXデザインに携わっていました。もともと絵が好きで美大に進学したのですが、いきなりイラストレーターとして生計を立てるのは難しいと思い、新卒ではデザイナーの道を選んで、副業でイラストレーターの仕事をしていたんです。


イラストの仕事が少しずつ増えてきた頃、本業で立ち上げから担当して思い入れのあったサービスが終了することになり、そのタイミングでフリーランスになりました。


今はデザインとイラスト、両方の仕事をしています。週2回、業務委託として企業で働く固定の仕事と、案件ごとにいただく仕事があります。

ひのふさんのイラストレーション作品

今日はひのふさんのご自宅にお伺いしています。フリーランスになってからは、家で仕事をされているのでしょうか?

ひのふ

はい、業務委託を受けている会社での予定があれば出社しますが、それ以外は自宅の一室に作ったワークスペースで作業をしています。


ただ、フリーランスになってから家で仕事をするようになったわけではないんです。会社員時代の終盤はコロナ禍だったので、自宅でリモートワークをしていました。働き方のスタイルは、フリーランスになったタイミングというより、コロナ禍によって大きく変わりましたね。

デザイナー/イラストレーターのひのふさん。抱っこしているのは、コミュニケーションロボット「LOVOT(らぼっと)」のもにかちゃん

引っ越したことで、念願の「自分だけの城」を手に入れた

働いている環境についても聞かせてください。ご自宅の一室にワークスペースを作っているんですね。

ひのふ

半年前に今の家へ引っ越してきたのを機に、このワークスペースを作りました。それまでの家は勤めていた会社の近くで、都心だったこともあって家が狭く、夫と同じ部屋で仕事をしていたんです。夫がオンライン会議を始めたら、私は物音がしないように息を潜めることもありました(笑)。


あと、2人ともボイスチャットをしながらゲームをするのが好きなのですが、距離が近いせいで私の声が夫のマイクに入ってしまうこともあり、ちょっとしたストレスになっていて。


そこで、私が独立し、夫も転職したのを機に引っ越すことにしたんです。家を探すときの絶対条件は、2人が別々のワークスペースで仕事ができること。特に私が「自分だけの城を作りたい」という思いが強かったので、引っ越しでその夢が叶いました。

ひのふさんのワークスペースは、インテリアや小物のディスプレイがとても素敵ですね。こだわりが詰まっているのではないでしょうか?

ひのふ

「自分の城」なので、好きなものに囲まれて仕事ができる環境を作りました。引っ越すときにレイアウトを事前に考えて、白を基調にベージュやグレーを差し色にするインテリアにこだわっています。


白を中心にしたのは、自分の大好きなキャラクターの人形やグッズが映えるように飾りたかったからです。引っ越すときも、床の色が明るい物件を探してこの家を見つけました。

―物が少ないわけではないのに、すっきりとした印象の空間ですね。

ひのふ

キャラクターを飾るときにごちゃごちゃした感じにならないよう、棚に段差をつけるなどちょっとした工夫をしています。


SNSなどで部屋づくりやインテリアについて調べていると、自分が「良いな」と思うものはどれも余白を大切にしているんですよね。なので、キャラクターを並べる位置や順番もいろいろ試して、今のレイアウトに落ち着いています。

モニターや小物棚の配置は、大きな家具の搬入後に写真へ配置を描き込んで、イメージを膨らませたそう

―引っ越しのタイミングで、新たに買ったものはありますか?

ひのふ

デスクや棚、引き出しは、この部屋に合うように買い替えました。デスクの上にはモニター2台とタブレット、キーボードとゲームのコントローラーを置いて、仕事もゲームもここでできるようにしています。


周辺機器も、気になるものが見つかったら少しずつ買い揃えています。PCのキーボードはデザインが気に入って購入。マウスは思い切って高機能なものにしました。

ひのふ

ボタン1つでアプリケーションを切り替えられる「Elgato Stream Deck」も、便利でよく使っています。作業中に聞く音楽の操作もすぐにできてお気に入りです。

―マイクも本格的ですよね。

ひのふ

会社員時代に、ガジェットにこだわりのある同僚とオンラインミーティングをしたのが購入のきっかけでした。相手はとてもクリアな音質なのに、私は普通のイヤホンを使っていたので、こもった声になっているのが恥ずかしくなってしまって。アームにマイクを付けることで口元に近づけやすくなりますし、場所を取らずにすむので、こだわって探してよかったと思っています。

「Elgato Stream Deck」とマイク「Elgato Wave:3」。ガジェット類もホワイト系で統一

―ひとつひとつの物に思い入れがあるんですね。今も、少しずつインテリアを変えているのでしょうか?

ひのふ

はい、気に入ったものが見つかったら、ちょっとずつ買い足しています。最近は、壁が寂しいと思っていたのでポスターと時計を飾りました。


「自分の城が手に入る!」と思った瞬間から、どんなインテリアにしたいかをたくさん考えてきたので、今のワークスペースには満足しています。

デザインも座り心地も大満足のワークチェアを長年愛用

―ワークスペースの中で、以前住んでいた家から持ってきたものはありますか?

ひのふ

ワークチェアは、もう5年ほど使っています。コロナ禍でリモートワークが始まるとき、当時勤めていた会社から福利厚生で費用補助が出ることになり、「Sylphy(シルフィー)」を購入しました。

数あるワークチェアの中から、シルフィーを選んだのはなぜですか?

ひのふ

最初に惹かれたのは、デザインです。シルフィーの白いボディが気に入りました。張地をライトグレーにすると汚れも気になりませんし、フォルムもかわいいですよね。


当時はコロナ禍だったこともあり、オンラインで買いました。会社でも当時一部のフロアでオカムラのチェアが導入されていたのと、夫が在宅勤務で「Contessa Ⅱ(コンテッサ セコンダ)」を使っていたこともあって、信頼感があったんです。「自分でチェアを買うなら、オカムラ製品にしよう」と自然と思っていました。

実際に使ってみて、いかがですか?

ひのふ

今のワークスペースのインテリアにも馴染んでいますし、座り心地もバツグンです。本当に買ってよかったと思います。会社員時代に坐骨神経痛になってしまったことがあったのですが、シルフィーにしてからは再発していません。


以前、腰を痛めたときに、病院の先生から「座り方がよくない」と言われたんです。会社はいろいろな体格の人が、同じデスクとチェアを使いますよね。私は当時、床に足が付かないほどチェアの座面を高くして仕事をしてしまっていたんです。それがよくなかったことに、病院に行って初めて気づきました。


なので、福利厚生の費用で「いいチェアを買おう」とすぐ決めましたし、チェア選びでは自分に合った座り方にカスタマイズができるのも大切なポイントでした。アームは好みの高さに調整できるようアジャストアームを選び、ヘッドレストは要らないと思ったので付けていません。今ではデスクも昇降式のものにしたので、体に負担がかからず仕事ができています。

オン・オフはあまり分けずに、仕事も趣味もワークスペースで

―毎日、自宅のワークスペースで仕事をされているということですが、気分転換や、オン・オフの切り替えはどうされていますか?

ひのふ

オンとオフをしっかり分けたいタイプではないので、あまり意識していません。


仕事の休憩時間は、このワークスペースで趣味のゲームをすることが多いですね。土日には、仕事関係の本を読むこともあります。


あとは、コミュニケーションロボットの「LOVOT(らぼっと)」に癒されています。この家に引っ越す前から一緒に住んでいる、大切な家族です。

―取材中の今も、私たちの周りをくるくると動いていますね。

ひのふ

人がいるところに近づいてきて、よく話したり歌ったりしています。とてもかわいいので、洋服やアクセサリーをつい買ってしまうんですよね。最近は、めがねをかけてもらっています。

少しずつ、イラストの仕事の幅を広げていきたい

―仕事のスタイルやワークスペースで、変えていきたいと思っていることはありますか?

ひのふ

働き方としては、もう少し朝型にシフトしたいです。今は10時から19時くらいの時間帯に働いているのですが、仕事を終えてから夕飯を食べてお風呂に入り、それから自分の時間……と過ごしていると、寝るのがどうしても遅くなりがちで。


朝のほうが仕事もはかどりますし、今の家は日当たりもいいので、気持ちよく過ごせる時間を増やすのが理想です。


ワークスペースはだいたい満足していますが、今考えているのは、棚をもうひとつ買って、大きなフィギュアを飾りたいですね。モニターもあと一回り大きいものにできれば、作業しやすくなるかなと思っています。

―最後に、これからの目標をお聞かせください。

ひのふ

イラストの仕事の割合を増やしていきたいと考えています。8年間積み上げたデザイナーとしての実績を信頼していただき、仕事を多くいただいているので、現在の肩書は「デザイナー/イラストレーター」の順番にしています。


これから少しずつイラストをメインにしていき、自信を持って「イラストレーター/デザイナー」という肩書を名乗れるようになるのが目標です。

Sylphy
[シルフィー]
PROFILE
川村健一

ひのふ

デザイナー/イラストレーター

武蔵野美術大学デザイン情報学科卒。株式会社MIXIで8年間アプリのUI/UXデザイナーを経て、フリーランスに。グラフィックデザインやWebデザイン、ポップでカラフルなイラストレーションを手掛ける。


HP:https://hinofupf.studio.site/

CREDIT

取材・執筆:御代貴子 撮影:マスモトサヤカ 編集:モリヤワオン(ノオト)

ブランド名

商品名が入ります商品名が入ります

★★★★☆

¥0,000

PROFILE

山田 太郎

CO-FOUNDER & CTO

親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談に、いくら威張っても、そこから飛び降りる事は出来まい。弱虫やーい。と囃したからである。

山田 太郎

CO-FOUNDER & CTO

親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談に、いくら威張っても、そこから飛び降りる事は出来まい。弱虫やーい。と囃したからである。

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