親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談に、いくら威張っても、そこから飛び降りる事は出来まい。弱虫やーい。と囃したからである。
生活において多くの時間を過ごす、自宅の空間。お気に入りのインテリアを置いたり、好きな色で統一したり、仕事や趣味のためにレイアウトに工夫を凝らしたり……。そこにオカムラのチェアを置き、こだわりの空間を仕立て上げている方を紹介する連載「#オカムラのある風景」。
第2回は、ゲームを愛する3名のデスクをピックアップ。ゲームへの情熱を最大化させる拠点には、厳選されたガジェットやアイテムが並びます。プレイスタイルや過ごし方にマッチする、空間づくりへのこだわりを覗いてみましょう。
「好き」に囲まれて、自分だけの時間を過ごす秘密基地(おできちゃんさん)

青い間接照明と、大切に並べられたコレクション。さながら大人の秘密基地のようなこの場所は、おできちゃんさんの趣味空間です。普段は人と関わる仕事をしているというおできちゃんさん。だからこそ、自室は一人で黙々と趣味に没頭できる場所にしたかったとか。
「オンラインゲームもするのですが、基本的にはソロプレイのRPGやアクションゲームをプレイすることが多いです。映画鑑賞をしながら、まったりと過ごすこともあります」
デスクに置かれたモニター「XAJ-85X96J」(SONY)は、なんと85インチの大型サイズです。できるだけ大きなものをと、家に搬入できるギリギリのサイズを選んだそう。映像が視界いっぱいに広がり、ゲームへの没入感も満点です。
ほとんどの時間を腰掛けて過ごすこの空間。もともと腰痛持ちだったおできちゃんさんは、「チェアにもこだわりたい」と、家具屋に何度も足を運んだといいます。
最終的にお部屋の相棒となったのは、オカムラのコンテッサ セコンダ。その理由を尋ねると、「僕、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が大好きなんです」と意外な回答が。
「いろんなチェアを調べる中で、コンテッサ セコンダは、同作に登場するスポーツカーのデロリアンをデザインしたスタジオ『イタルデザイン』が設計していることを知ったんです。座り心地も機能性も申し分ないし、デザインも気に入ったので購入しました」。
チェアと名車の、思いも寄らないつながりに、たまらない気持ちになったというおできちゃんさん。コレクションケースに収まるデロリアンの模型を眺めながら、笑顔を見せてくれました。
最近では、3Dプリンター「A1 mini」(Bambu Lab)で、オリジナルキャラクターのフィギュアづくりにも挑戦中。お気に入りのアイテムに囲まれた空間で、おできちゃんさんの趣味の幅は、どんどん広がっていきます。

デザイン性と機能を両立する、FPS特化型趣味スペース(にこちん△さん)

「家にいるほとんどの時間を、オカムラのシルフィーに座って過ごしていますね」と笑うのは、FPS(※)が大好きなにこちん△さん。お部屋の一角に、ゲーム用のスペースを設けています。
※FPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム):プレイキャラクターと同じ視点で射撃などを行うアクションゲームのこと。その場に立っている感覚で、ライバルや敵と戦うのが特徴
にこちんさんが熱中しているのは、VALORANTやオーバーウォッチ 2などの協力対戦型FPS。仕事からの帰宅後に友だちとオンライン上で集まり、気がつけば日付が変わるまでプレイしている日もあるとか。
「もともとは合皮素材のゲーミングチェアに座ってプレイしていたんですが、長時間座っているとお尻が痛くなってしまって。それがきっかけで、新しいチェアを探し始めたんです。機能性はもちろん、デザインやカラーバリエーションもこだわりたいポイントでした」。
そこで気に入ったのが、オカムラのシルフィーだったそう。当時は紫色のアイテムを集めていたこともあり、チェアの張り地もパープルをチョイスしました。疲れたときに全身を預けられるよう、オプションとしてヘッドレストを選択したのもポイントです。
「デスクにはこだわりのアイテムだけを並べたい」とにこちんさん。最近手に入れた「HID-Lab Ditect」(HID-Labs)は、みんなにおすすめしたいガジェットの一つだと語ります。「これはプロのFPSプレイヤー向けにチューニングされたゲーミングイヤホンなんです。ゲーム内でどの方向から物音がするのか、ライバルの位置はどのくらい離れているか……。立体的にサウンドを感じることができるので、リアルな体験ができます!」。
ゲーミングキーボードは、通常サイズより60%ほどのコンパクトな「Wooting 60HE+」(Wooting)に、乳白色のキーキャップをカスタマイズしたこだわりの一品です。

機能にもデザインにもこだわったガジェットを揃え、にこちん△さんの快適なゲームライフはこれからも続いていきそうです。
ゲームプレイも配信もここで。アップデートを重ねるサイバー空間(OVR.さん)

幾何学模様のLED照明「シェイプス・ヘキサゴン」(NANOLEAF)が目を引く非日常空間。ここで過ごしているのは、ゲーム実況を行うストリーマー(※)のOVR.さんです。
※ストリーマー:YouTubeなどのプラットフォームで配信を行う人のこと
このゲーミングスペースは、もともとお子さんが使っていた遊び部屋の一角を改装して作ったといいます。今では、ゲームプレイや配信、在宅ワークの時に、ここで過ごしているそう。
「はじめのうちは、海外のワークスペース事例を参考にしながら空間をつくっていきました。今は自分の好みに合わせて、使いやすいようカスタマイズを加えています」と、OVR.さんは語ります。
オカムラのコンテッサ セコンダは、日本人の体型に合わせて作られているところに惹かれて選んだといいます。「肘掛け下のレバーでサクッと座面の高さを変えられるのもうれしいですね。思い切りくつろげるよう、大きなヘッドレストもオプションとして選択しました」。
ガジェットの厳選や配置にも試行錯誤を重ねています。ゲーム配信に必要なブームマイク「MKH50」(SENNHEISER)やライト「AMARAN100X」(Aputure)は、机上をすっきりさせるため、アームで上から降ろすような形に。デスクの左側にある「Stream Deck」(Elgato)には配信に必要な機能を登録して、ワンタッチで操作できるようにしています。

ゲームは、RPGやアクション、ストラテジーと幅広いジャンルをプレイするというOVR.さん。ポータブルゲーム機「ROG ALLY X」(ASUS)を使って、コンテッサ セコンダにもたれかかりながらPCゲームを楽しむこともあるとか。
気分に合わせてレイアウトを変えることもあり、現在のデスクはなんとバージョン11。「机上にモノが多いので、次はスッキリとさせるのもいいですね」と、バージョン12の構想も教えてくれました。非日常的なこの空間がこれからどんな進化を遂げていくのか、楽しみです。
ゲーム世界に飛び込む入口
厳選したガジェット、体にフィットするチェア、自分好みのレイアウト。3人それぞれのゲーム用デスクには、理想を突き詰めた風景が広がっていました。手塩にかけて作り上げた空間で、ゲームの世界へ没入する――そんな至福のひとときが、それぞれの拠点から生まれています。
おできちゃんさん:https://x.com/OdekiOmaru
にこちん△さん:https://x.com/25_nico_2
OVR.さん:https://x.com/Over50GG/、https://youtube.com/@over50gg
取材・執筆:モリヤワオン(ノオト) 編集:桒田萌(ノオト)
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