1月26日(日)「まなぶチカラを育てる家庭環境を考えよう! Day」を開催しました

子ども向け学習家具「mirumio」(ミルミオ)の発売を記念し、去る1月に東京・赤坂見附の弊社ショールームにて親子参加型イベント「まなぶチカラを育てる家庭環境を考えよう! Day」を開催しました。

子どもたちの「姿勢」があぶない!!

イベント冒頭では、mirumioの開発を陣頭指揮した当社の岩田友香より「一緒に考える! これからの学習環境と姿勢」と題したセミナーを行いました。

mirumioのプロジェクトがスタートした時、まず岩田の脳裏に浮かんだのは「子どもたちの姿勢の乱れ」への危機感でした。スマホやタブレット、携帯型ゲームの普及で、いまの子どもたちは長時間、前かがみの姿勢を取ってしまいがち。それが腰痛や肩こりの原因や、身長が伸びにくくなるなど、子どもたちの将来に関わる弊害になりかねません。そこでmirumioでは、そうした課題に応える、好ましい姿勢を維持するための工夫を盛り込みました。特にポイントなのが、「椅子の背もたれにしっかりと背中をつけて、背骨がS字カーブを描くように座ること」。昔から良い姿勢と言えばきちんと背筋を伸ばし、背もたれに体を預けず、直立不動の姿勢を取ることをイメージしがちですが、小学校低中学年の子どもは筋力が伴わないため、長時間その姿勢をキープできず、結局乱れた姿勢になってしまいます。mirumioチェアは体の成長に合わせて座面の高さや奥行きを調節できるため、背もたれにしっかりと背中をつけられます。また、ラウンド型のメッシュ構造を背もたれに採用し、包み込むように上体を支えることで無理なく自然な姿勢を維持できるようになっています。これらの機構による効果は、順天堂大学で教鞭を執り、子どもたちの発達にも詳しい理学療法士の中村絵美先生からもお墨つきをいただいています。

また、セミナーでは姿勢に関するお話のほか、学習家具選びや部屋割りなどの「学習環境づくり」にも話が膨らみました。小学校低学年くらいから、まずは勉強の「習慣づくり」をはじめ、試験勉強や受験が本格化する小学校高学年~中学生に掛けては成果を出すことを通じて成功体験を積むことが大切。そのためには学習専用の家具を用意することが肝心で、その椅子に座ったら「勉強モード」に入る、という切り替えが可能になります。そんなお話を参加してくれた親子に語り掛けつつ、一人ひとりのお子さんに「何の勉強が好き?」と問いかけると「漢字!」「算数!」など元気な声が返ってくる、和やかなセミナーとなりました。

先輩ママに訊く、子育てと学習環境づくりのヒケツ

続いてのコーナーでは、InstagramやTikTok、ブログなどで積極的に子育てや家族の話題を発信し、20万人以上のファンをもつ人気インフルエンサー「子供と一緒に輝くママを目指す✨ yuki kuroda」さんをお招きしてのトークショーを行いました。kurodaさんは現在、14歳・11歳・11歳の女の子3人を育てながらインフルエンサー活動、さらにはカメラマンの仕事もこなすスーパーウーマン。そんな多忙な毎日の中、子どもと向きあうヒケツを丁寧に教えてくれました。子どもたちがもう少し小さかった頃は、3人揃ってリビング学習という時期もあったそうですが、参考書やタブレットを広げる“陣地”を巡って姉妹喧嘩が起きることもあったとか。そんな時はマスキングテープでテーブルのエリアを区切り、その場を収めたというから、お母さんの咄嗟の機転が光ります。今は長女の一人部屋と次女・三女の相部屋が廊下を隔てて割り当てられ、それぞれの部屋で勉強に励んでいます。興味深かったのは、「ドアの使い方」。それぞれの部屋で勉強している時は、敢えてドアを開けているそう。そうするとお互いの姿は見えないけど、鉛筆を走らせる音が聞こえてきて、「あ、今あっちで頑張ってる。こっちも頑張らなきゃ」と刺激を与えあう効果が。家族の形は多種多様ながら、「子どものやる気スイッチを入れるツボ」は子どもの様子に目を凝らしてみるといろいろアイデアが出てきそうです。

最後に、kurodaさんに「子どもの𠮟りかた」や「自立心を育てる工夫」について質問してみました。「難しいですよね。いつも悩むところです」とためらいの表情を覗かせつつも真摯に答えてくれたのは「一概に『これ』という答えがあるわけじゃない。それぞれの子どもの性格や特性をよく観察して、この子にとって何が一番伝わるのか、どうしたら理解し合えるのか、言葉を紡ぎ態度で見せながらフィードバックを得ることが大事」ということ。スクリーンに映された3人のお子さんたちの写真を見ると、顔立ちはよく似ていますが性格はそれぞれまったく異なるそう。それぞれの人格を見極め、寄り添うkurodaさんの子育てに、参加者の親御さんたちも深くうなずいていました。

盛り上がった「ミライのオフィスからのSOS」

座学のあとは、いよいよ子どもたちのお楽しみ、謎解きイベントの『ミライのオフィスからのSOS』のコーナーへ。参加者たちは架空のシンクタンク企業「株式会社ミルミオ」の調査エージェントとなって、クライアントの調査依頼に対する答えを見つけ出す…というストーリー。

当社のショールームを活用した、社員たちのアイデアがいっぱい詰まったクイズが参加者を待ち受けます。難易度別に未就学児から小学校低学年くらいの子ども向けの「フクロウコース」、小学校高学年から中学生くらいの子ども向けの「ハヤブサコース」、大人でも難しい高難度の「フェニックスコース」の3種類から選んでスタート。行く先々に設置された「謎」が、参加者たちの直感と思考力を試します。「わかった!」と笑顔で先に進む子ども、「うーん…」と深く悩む親子など、表情はさまざまながら、共通するのは頭を使う楽しさを満喫する姿。ショールーム内に隠されたヒントを探すため会場内をくまなく歩き回り、オフィス家具に実際に触れながら謎解きを進めていきます。ようやくたどり着いたゴールでは、正解数に応じた豪華賞品がプレゼントされ、子どもたちのテンションは最高潮に。「楽しかった~!」「またやりたい!」という声に、企画を考案した社員たちからも自然に笑みがこぼれたのでした。


忙しい日常生活の中では、なかなか立ち止まって「家庭での学習環境」について家族で考えを深める機会は作りづらいもの。このイベントが、参加者の皆さんそれぞれのきっかけになってくれていれば幸いです。また親子でお楽しみいただけるイベントを企画中ですので、続報をお待ちください。また、mirumioは、2025年春より当サイト「OKAMURA Lifestyle Store」で発売予定です。記事にぴんと来た方はチェックしてみてくださいね。